RPAって…

こんにちは。
開発エンジニアの久保田です。

新たにRPAをご導入いただけるお客様と会話する機会も増え、広がってきているんだなと感じることが多くなってきました。
それだけRPAに対して「興味」をお持ちの方が増えた証拠だと思います。

そんな中「誤解」を受けている場面もあるなと感じます。
最初の期待値が高く期待に沿えないというのは、導入に向けた検討や、導入時のご対応など時間をかけていただいた中で勿体なく感じます。

そんな誤解の一例を今回の題材とさせていただきます。

■RPAって何でもできるの?

果たしてRPAは万能なツールなのか?
いかがでしょう?

新たにRPAを導入される企業様と会話する中で、このような誤解を持たれている場面を多く目にします。
それはAIでは?と思うような印象をお持ちの方も。。。
これは「RPA」「自動化」という言葉だけが独り歩きしている証拠なのではないかと思います。

では、冒頭の質問について。
RPAは「何でもはできません!」が回答になります。

当然、RPAには向き不向きが存在します。
この点は人と同じですよね。

“計算が得意な人”がいたり、”資料作成が得意な人”、”プレゼンが得意な人”など、
得意なことは人それぞれだと思います。

逆に、”計算が苦手な人”がいたり、”資料作成が苦手な人”、”プレゼンが苦手な人”など、
得意なことと同じように苦手な人も存在します。

RPAは業務を行ってくれる“ソフトウェアのロボット”です。
決して万能ではありませんが、「単純作業の繰り返し」など得意とする部分で
力を発揮してくれます。

導入される際には「新しい人が増えた」くらいの気持ちで、
業務の選定からロボットの開発をしてあげるといいと思います!

◆参考記事◆
導入前に知っておきたい、RPAが苦手なこと

■RPAって利用しているシステムに影響を及ぼすのでは?

この質問もよくいただきます。

「自動化」という言葉から、「見えないところでよくないことをするのでは?」
という懸念をお持ちなのかもしれません。

RPAは「単純作業の繰り返し」を得意とすることは上でも記載しました。
その単純作業とは、本来は作業者の方が対応することを念頭に作成された手順や
マニュアルが基になっています。

手順に従った動作をロボットに組み込んでいく為、それ以外の動作は行いません。
(開発時のテストなどはしっかりと行ったうえで)

日頃から、作業者の方がシステムに影響を及ぼすような作業は行っていないと思います。
その為、ロボット開発時に悪意を持って操作を組み込まない限りは、そのようなことは起きないはずです。

■RPAって一度作ってしまえば大丈夫?

ロボット実行に向け、しっかりと手順の見直しや開発、テストまで行ったうえで
運用を開始されていると思います。

そんなRPAの運用ですが、定期的、突発的にメンテナンスを行わなければならない場面に遭遇します。

①作業自体の「手順の見直し」
手順自体が変更になることもあると思いますが、効率化の観点で見直しをかける場合もあると思います。

作業者の方が行うことを念頭に手順は作成されていますが、
RPAで対応する場合は順番の入れ替えや手順の変更も効果的になってきます。

その為、RPAを運用する中においても、効果の確認やメンテンナンスが必要になる可能性があります。

利用しているシステムやサイトの更新など
業務の中で利用しているシステムやサイトの更新などが実施された結果、
RPAが実行できない可能性があります。

実行できなくなる理由は複数あると思いますが、自動化した業務が実行されていないことで
リカバリ(作業者の方で対応など)する必要があります。

また、RPAのメンテナンスが完了するまでは、状況が改善することはないので、
リカバリに相当数の時間を要することも考えられます。

RPAが正しく動作できる環境であることが重要になってくるため、
定期的に状況を確認して必要に応じたメンテナンスする必要があります。
(システム改修など予定されている場合は特に)


上記はあくまで一例だと思います。
この誤解が一つでも減り、RPA導入がより効果的に進むことを願っております。

弊社のブログでは、RPAに関する様々な情報を発信しております。
過去の記事についてもご覧になってみてください。