RPAを活用する際のポイントを経験談をまじえてお伝えします!

こんにちは、マネージャーの大泉です。
本日のブログでは、RPA活用に重要な3つのポイントを共有したいと思います。

1.ロボット実行する利用者の要望を正しく把握する。

2.業務に必要な情報を整理し資料化する。

3.実装する内容は見える化し共有する。

それでは、重要なポイントを踏まえて、「DevOps」開発者と運用工数ゼロに挑戦した
プロジェクトのことをお話させていただきます。

ある日「WEBシステムを開発しているが、データ登録・変更・削除作業が発生するため、
運用時の工数や品質を加味した業務設計を行って欲しい」と依頼を受けました。

簡単に言うと「手作業ゼロを目指したい」というご要望でした。

「DevOps」という言葉は知っていましたが、具体的な取り組み方法についてはイメージがついていませんでした。

DevOpsは、ソフトウェア開発手法の一つ。開発 と運用 を組み合わせたかばん語であり、
開発担当者と運用担当者が連携して協力する開発手法をさす。
ソフトウェアを迅速にビルドおよびテストする文化と環境により、確実なリリースを、
以前よりも迅速に高い頻度で可能とする組織体制の構築を目指している。
ーWikiペディア よりー

具体的な取り組み手段に触れる情報は少なく、手探り状態からはじまりました。
まずは、問題点を抽出するために、あるべき姿と現状の整理から始めてみました。

はじめに検討したのは、運用に必須となる4つの情報整理です。

1.手作業で対応した場合の運用フローを作成
インプットとアウトプットを業務フローに書き足し

2.管理するためのデータベース(入れ物)

3.業務依頼書(インプット)

4.登録後の結果確認及びレポート(アウトプット)

運用の自動化をあるべき姿と定義し、作成した運用フローからシステム側で解決できそうな
作業を一覧にして、開発要件に盛り込むよう整理しました。

資料が出来てからは、改善範囲の具体的な議論が活性化し、落としどころについても明確になりました。

・依頼書をそのまま取り込み、登録・変更・削除できる仕組みの追加
・矛盾するデータのエラー処理の組み込み
・システム内のデータ参照、検索時のフィルタのかけ方や見え方の改善
・削除オペレーション時の2段階チェック処理の実装

などなど、工数と品質を改善する仕組みを様々検討しました。

なぜ、このような取り組みが出来たのでしょうか?

・業務要件を明確にすることで開発者の手戻りが発生しない。
・障害発生時に対策を追加する(後手対策を)予防し、システムへの影響を軽減。

と開発者側にもメリットを提供できることがわかりました。

特に、開発要件の抜け漏れ確認に繋がり、高品質なシステム構築に繋がる事が最も大きいメリットだと感じました。

もともと1名での運用体制を検討していたものが、約80%の工数削減に繋がる結果を得られ、
現在も手作業のミスがなく運用している状況です。

また、運用要件を定めた事で、システム改修時のテスト仕様書を作成する事も同時に実現する事ができ、
開発者と運用者が協力した事で計画外の成果も得ることが出来ました。

RPA開発は、システム開発とは似て非なるもので、ロボットの利用者(ユーザー)が満足度の高い効果を体験するために、
双方向に品質を高めるコミュニケーションをとる事が、非常に重要だと感じました。

多くの事例は工数を削減する事に注目されており、コスト削減する事を大切に取り組まれております。
ですが、RPAロボットは、業務プロセスをデジタル化した情報であり企業の知的資産となります。
このデジタル化されたものを次にどう活かしていくか、業務が見える化された後に、更なる業務革新がスタートします。

ここまではRPAを活用していて、実際に取り組まれた際にも気付きを得やすい部分です。
しかし、運用には日々変化が付き物です。その時に起こった苦労と対策については、
次回の執筆時にお話させていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!