RPA導入前の業務選定と事前に考慮しておく点について
皆さんこんにちは!RPA運用保守エンジニアのIです。
RPAを導入し、大きく工数の削減がされた話や、手作業の時よりミスが減少された話を
耳にしてRPA導入を検討されたこともあるのではないでしょうか。
今回は、RPA化に向いている業務と事前に考慮しておく点について記載していきます。
RPA化に向いている業務として、下記のようなものがあります。
▼RPA化に向いている業務
・大量のデータの処理
・複数担当者が実施する業務
・日時、週次で繰り返し発生する業務
・同じ作業を繰り返し大きく工数を使用する業務
次に、事前に考慮しておく点について考えてみましょう。
今回は特に重要な2点について詳細を記載します。
▼事前に考慮しておく点
・自動化する業務範囲
・リカバリ手段
下記の手順のような業務を自動化すると想定します。
手順:①データを加工
②アプリケーションにログイン
③加工後のデータを登録
④アプリケーションからログアウト
▽自動化する業務範囲
→業務の一連の流れのうちRPA化する範囲
(手動で対応する部分と自動化する部分の切り分け)
最初から①-④をすべてまとめてRPAにするのではなく、
①データ加工部分のみ、あるいは②-④の登録処理部分のみをRPAにします。
すると小規模の開発になります。
小規模の開発は、開発にかかるコストが下がり、リリースまでの期間も短縮できます。
そのため、導入後の費用対効果やお客様の環境でのRPA課題が発見しやすく
比較的短期間で安定したRPAの運用が可能になります。
そのため、RPA導入初期は比較的小規模なRPA化を推奨します。
▽リカバリ手段
→RPAが実行エラーになった場合
(途中から再実行、最初から再実行、運用でカバーなど対処方法)
②でログイン情報に誤りがありエラーが発生した場合、
エラーを検知し、RPAを終了させることやログイン情報の入力画面でRPAを一時停止させ、
手動で入力後RPAを再実行する仕様にすることが可能です。
業務内容や緊急性、利用頻度を考慮しなるべく業務影響が小さくなる方法を
選択いただくことを推奨します。
今回はここまでとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。