無人実行ロボットとはどんなものでしょう??

こんにちは!RPAエンジニアのAです。

突然ですが、RPAには人が実行ボタンを押すと実行が開始される有人実行ロボットと、
ある決まった時間になると自動で実行が開始される無人実行ロボットの2種類が存在することをご存じでしょうか。

私が開発で使用しているRPAツール:UiPathでは前者を”AR”(Attended Robot)
後者を”UR” (Unattended Robot)と呼んでいます。

今回は有人実行ロボットと無人実行ロボットの違いと、無人実行ロボットを開発する上での注意点を
まとめてみようと思います。

①有人実行ロボットと 無人実行ロボットの違い

冒頭にも触れましたが、有人実行ロボットは人が実行ボタンを押す必要があるため、
実行するには人による操作が必要になります。

一方、無人実行ロボットは人が実行ボタンを押さずに勝手に実行が開始される点が
まず大きな違いとなります。

また、もう一つ大きな違いはロボット実行中に人がRPAの操作の様子を見ているかどうかという点です。
有人実行ロボットは人がRPAの操作の様子を見ていることがほとんどです。

一方、無人実行ロボットは実行時の状況にもよりますが、基本的には人がRPAの操作の様子を見ることはありません。

②無人実行ロボット開発時に気を付けていること

無人実行ロボットは操作の様子を誰も見ていないため、エラーがあった際の原因特定が難しいです。
そのため、ロボットの実行履歴であるログを細かく残すことが重要になります。
以下は、私が普段の開発で必ず入れるようにしているログの内容になります。

・条件分岐にてどのフローに進んだかがわかる情報
・処理ファイルのパス
・インプットデータの情報
(処理データの行数やインデックス番号、データを一意に特定できるキー値)
・インプットデータの処理結果(成功・失敗・エラー内容)
・ループ処理のループ回数
・例外の内容

また、ユーザ側からは実行結果が分かりづらいため、メールでの処理結果通知やファイルに
処理結果を書き込むようにすることが重要です。

私が残すようにしている情報は以下となります。

・処理が成功したかどうか
・失敗した場合はどのデータがどの操作で失敗したか
・処理失敗直後の画面のキャプチャ画像

これらは保守にてユーザ連絡を行う際にも有益な情報となります。

基本的にはエラーの際はユーザへの状況報告が必要となりますが、
どのデータまで実行が終わっているのかや、各データごとのエラー内容がすぐに分かるため、
連絡がすぐに行えます。

以上、有人実行ロボットと無人実行ロボットの違いと無人実行ロボットを開発する上で
私が気を付けていることをまとめました。

今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございます。