経験ゼロからのRPA~触れてみて感じたこと~
自動化推進プロジェクトに配属され、RPAについて学び始めてから1か月が経ちました。
今回は、IT未経験&RPA未経験の新入社員の私が、自動化推進プロジェクトに配属されてからのこの1か月でやってきたこと、RPAについて学んでいく中で感じたことなどを皆さんにお伝えしようと思います。
そもそもRPAって何?
RPAという言葉をご存じでしょうか?
私自身、この業界に入り、入社するまで、RPAという言葉を聞いたことはなく、いったいどのようなものなのかさえも全く知りませんでした。
RPAとはRobotic Process Automationの略で、ロボットにより、日々の業務を自立遂行する考え方のことです。 RPAを活用することで、具体的にどういったことができるのかというと、
- コピー&ペーストで各種システムに登録処理を行う
- Webサイトから情報を収集して、Excelに転記する
- 収集した情報を元にレポートを作成し、それをメールで社内外に送信する
- 異常値のチェック、エラー報告
- PC内のアプリ上での各種操作
など、これまで私たちが手作業で行ってきた、ひたすら手がかかり、面倒で、やりたくないホワイトカラー業務の多くをロボットにやらせることができます。
今、この「RPA」が世の中で注目を浴び始めています。
なぜ注目を浴び始めているのかというと、日本のビジネスを取り巻く社会環境が関係しています。
- 少子高齢化による労働人口不足
- 働き方改革による多様なワークスタイルの誕生
- 国際競争環境の激化に伴う生産性向上の必要性
- スマート自治体への転換(人手不足に伴う行政サービスの効率化)
RPAを活用することで、このような問題を解決することができるため、2016年頃から注目が集まり始め、実際に現在、金融業界を始めとする様々な業界、企業で実際に活用されています。
ロボットは、ミスなく、休むことなく24時間、かつ正確に業務を行うことができます。ロボットが業務を行っている間、人間は人間にしかできないことに集中することができるのです。
RPAを実現できるツール、「UiPath」を使ってやってきたこと
RPAを実現できるツールのひとつにUiPathというものがあります。UiPathや無料で提供されているUiPathのeラーニングを用いて、実際に私がこの1か月で、どのようなロボットを作ってきたのか紹介します。
- 計算問題の結果を選択し、正解か不正解かをメモ帳に記載するロボット
- 数字推測ゲームを行うロボット
- 今日の日付をメッセージボックスで表示させるロボット
- 業務終了時間や残業が必要かどうかのメッセージをポップアップで知らせてくれるロボット
- Excelのシートのデータを登録サイトに登録するロボット
- 為替情報、ニュース一覧などをWebから取得し、Excelに転記するロボットExcelのシートのデータを読み込み、経費登録サイトにデータの登録を行い、それぞれのデータの登録結果が出力されたExcelファイルをメールに添付し、上司に送信するロボット
など、演習で様々なロボットをつくりました。
試行錯誤を重ねながらも、全くわからないゼロからのスタートだった1か月前と比べると、なんとか簡単なロボットはこの1か月で作れるようになってきたと実感しています。
触れてみて感じたRPAの便利さと可能性
では、わからないなりにロボットをつくってみて、実際どうだったか?触れてみて感じたことは主に2つあります。
1つめは、プログラミングの必要がほとんどないので、初心者でもとっかかりやすいということです。私自身、IT未経験、RPAについて言葉さえも知らなかったところからのスタートでしたが、比較的簡単なロボットなら1か月で、ある程度つくれるようになりました。
UiPathは、アクティビティと呼ばれる処理を自動化するための部品をブロックのように組み合わせることで、ロボットを構築できます。マウスによるドラッグ&ドロップで操作でき、直観的でわかりやすいインターフェースなため、初心者でもとても扱いやすいなと感じました。
2つめは、RPAを活用すれば、日々の業務の生産性も効率も上がり、とても便利だろうなということです。ロボットは人間と違い、感情に左右されず、ミスなく24時間、文句も言わずに日々の業務を代行してくれます。私自身、ロボットを一から作ってみて、その正確性とスピードにとても感動しました。まだ比較的簡単なロボットしかつくってはいませんが、アイデア次第で、日々の様々な業務をロボットに遂行させることができるため、とても便利であると感じると同時に、RPAは可能性に満ち溢れているなと感じました。
人間は人間にしかできないことを行い、ロボットと上手く共存しながら仕事をする。
RPAを活用して、あなたもそんな新しい仕事のスタイルを確立させてみませんか?
この記事を読んで、少しでもRPAに興味をもっていただけたら、幸いです。