ロボット化って難しい?
こんにちは。開発エンジニアの久保田です。
はやいもので2022年も最終月に入りました。皆様の開発は進んでおりますでしょうか?
今回は「ユーザー様との会話」を事例として、ロボット化についての考え方について紹介させていただきます。
ユーザー様は、ロボット導入をされて1年以上の期間稼働いただいております。
ただ、ロボット化できている業務に偏りがあるとおっしゃっており、一緒に考えてみました。
すると・・・
『ご担当者が等しく「RPA」のことをご理解いただいているわけではない。』
という点に行きつきました。
ご理解をいただき、多くの業務をロボット化いただいているご担当者の方は、
・こんな作業はロボットにやってもらえる
・可能性があれば相談してみよう
・部分的にでも人の手を空けたい
など、ロボット化に向けて前向きに検討をいただけておりました。
一方、ロボット化に着手いただけていなかったご担当者の方はからは、以下のような言葉がありました。
『ロボット化の事例は知っているものの、実際自分の担当業務ではできることはないと思うんです。導入って難しいです。』
という風に「できないであろう」というところで考えを止めていたということでした。
この会話から「出来る」前提でお話ししましょうということで、打ち合わせの場を設けさせていただきました。
お話しさせていただく中で、以下のような状況が見えてきました。
■担当している業務
→業務単位でロボットだけで行うことができるのか?
→必ずしも毎日あるわけではないからいいのでは?
→作業の手順書が存在していないから難しい?
■作業の中でのお困りごと
→人為的な作業間違いが発生している
→確認を行うために時間、人を要している
→手順書がないため、一部の方で対応している
■無理だと思った理由
→人の判断が必要な部分がある
→何ができるのかよくわかっていない
→手順書がない
この内容をふまえて、ご説明させていただきました。
①「ロボット化する=すべてをロボットに任せる」という考え方にする必要はない
→ Aという作業については、作業全体の部分的にロボットを活用できることをご提案。
②「入力(転記)」などデータを扱う部分はロボットの方が速く正確
→ サンプルロボットを見ていただき、ロボットの正確性をご理解いただけた。
③手順書があれば好ましいが、できないわけではない(手順書化は必要)
→ 作成の中で確認する機会は増えるものの、作成が「出来ない」ではないことを説明
説明の後日。
「こんなのって出来ますか?」という風に、半信半疑な状態から始まり・・・
「部分的にロボットに依頼する方がいい作業がありました!」ということでお話をいただき、
ヒアリングの中から「この部分もロボット化できませんか?」ということで前向きにロボット化を
考えていただけるようになりました。
今では「この部分だけでもロボット化してほしくて、その為には何を準備すればよいですか?」という風に変わっていただきました。
この事例から「ロボット化って難しいんじゃないか」「開発がうまく進まない」などのお悩みの方は、
一度ご相談をいただければと思います。
皆さんにとって、RPAがより身近なものになりますように!