BizRobo!とAutomation Anywhereの比較

今回は、BizRobo!とAutomation Anywhereの比較をしていこうと思います。
RPAサーバーの構築を行っていて感じた部分についての比較になります。
※個人的な感想であり特にどちらかを貶めたり称賛する意図はありません。

BizRobo!:主にtomcat別建て、DBはMySQLを使用
Automationanywhere:DBにMicrosoftSQLServerを使用

新規サーバーにRPA管理サーバーを構築をして、テスト用にユーザー、ロボット等の作成を実施した際の感想となります。

■構築作業の難易度

Automation Anywhere:簡単
MicrosoftSQLServerのインストールと設定少しとAutomation Anywhere本体のインストールを実施すれば
管理ページログイン画面までは到達できる。

BizRobo!:複雑
MySQL、java、tomcat等インストールと各種設定ファイルの記述を実施する必要あり。

■構築時のトラブル対応

Automation Anywhere:原因の特定が困難
構築作業時に設定ファイル等を記載する箇所が少ない代わりに設定値の記述場所が分かりづらく
マニュアル等がないためブラックボックス気味

BizRobo!:わかりやすい
作業者が設定値を記載するため、間違った記載をすると露骨に動かなくなるので自分が編集したファイルの内容を
見返して正しく修正すれば正常に動作するようになる場合が多い

■ユーザー、権限管理

Automation Anywhere:ユーザーごとに付与
ユーザーごとに権限を付与する
権限の種類が豊富、機能ごとに必要な権限が決まっているものもある
管理者がカスタムして権限を作成することも可能

BizRobo!:グループに付与する
プロジェクトでグループに権限を付与する、グループにユーザーを所属させる
仕組みが独特なので慣れないかもしれないが、権限自体は上位権限⊃下位権限なので分かりやすい

■バージョンごとの違い

Automation Anywhere:v11とA360で大きく違う
例:開発環境 v11>それぞれの端末にClientソフトをインストールする
A360>ブラウザ上で開発を実施する

BizRobo!:少しづつ変わるが基本的な構成は同じ
例:管理サーバと同時にインストールされていたものが独立して別途構築必要になったものがあり、
ユーザーの設定を改めてする必要があるが基本的に使い方は同じ

■機能追加

Automation Anywhere:ほとんど管理画面上で設定記入とクリックで終わる印象

BizRobo!:管理サーバー構築と同じく設定ファイルの記述を行う必要がある

■まとめ

Automation Anywhereは簡単に構築ができる反面どこに何の設定が書いているか意識しないので、
細かい設定がした場合やトラブルがあった場合の対応が難しい印象です。

BizRobo!は多数設定ファイルの記述やファイル展開を行う必要があるので難しいが、
どこにどの設定値を入れたか把握しやすく、設定変更やトラブルの対応がしやすい印象でした。

インフラ構築だけの観点でいえば、特に設定は必要なく設定値デフォルトで利用できれば良いのであればAutomation Anywhere
ミドルウェア等との関連を把握して自分でカスタマイズした環境を構築したいのであればBizRobo!が向いていると思います。

簡単に構築できるとは書いた箇所はありますが、ある程度手順は多く間違った設定を行うと
切り分け等で沢山工数が必要になるので構築は慣れている人や業者に任せた方が無難なので
ツールを検討する場合の視点は導入後の使い勝手を重視するのが良いと思います。