ロボット開発の上達には?
こんにちは。営業の鈴木です。
普段RPAやAI-OCRの製品のセールス、ロボット開発・導入支援を行なっておりますが、
その中で、お客様開発担当者より「ロボット開発が上達するコツは何か?」と
ご質問をいただく事があります。
今回は上達するコツについて、私見となりますが触れたいと思います。
最初はやはり大変
ご質問をいただくのは、ロボット開発担当に就任されたばかりの方もいらっしゃいますし、
別の方が作ったロボットの運用・保守のご担当で軽微な修正のみ対応される方の場合もあります。
話をお伺いしてみますと、
・RPAの研修、ハンズオンを受けていざロボットを作ろうと思っても、どこからどうすればいいか分からない
・ロボットの修正が必要なタイミングでしかRPAツールを使わないので、修正の際にどこを直せばいいか悩む
といった事でした。
共通しているのは、期間・業務の都合上あまりロボット作成のご経験があまり多くない事になるかと思いますが、
私自身も元々はRPAでのロボット開発はおろか、開発作業自体もそれほど経験も無かった事から、
最初ロボット開発を始めた時には、どうやって処理を作っていくのか、どのようにロボットが動くものなのか、
RPAツールにどんな機能があるの…など、とにかくイメージがつかず分からない事だらけでした。
とはいえ、お客様へのロボット導入支援・ロボット開発を行なっていく為にも、
何とか状況を変えないといけないのもありましたので、自分でも色々試したものです。
どのようにロボット開発スキルを身につけるか?
そして結論として導かれたのが、「既に作られたロボットを実際に作ってみる事」であり、
ご質問をいただいた際にも、そのように回答しています。
具体的には、別な方が作られたロボット、ハンズオン等でご自身で作られたロボットなどがいいかと思います。
やり方としては、まずは設計資料・ハンズオン資料に記載している手順を確認してください(⇒重要!)。
その後資料を見ながら作ってください。
最初に手順を頭に入れている事で、ロボットを作りつつも手順毎の処理が結びつきやすくなります。
この時「この手順ではこういう処理をしてるんだ…」等意識しながら進めると頭に残りやすくなると思います。
次に基本的に設計資料・ハンズオン資料を見ないで手順のみで作ってみてください。
分からない点が出てきたら資料に戻る流れです。
ここまでやってみる事で、最初とは違って処理がかなりイメージしやすくなるのではないでしょうか。
また、繰り返しロボットを作る事で、RPAツール内の機能も少しすんなり使えるようになるかと思います。
後は、ご自身の業務で小さくとも自動化できそうな事を探して、
ロボット化してみましょう(無ければ、業務を仮定してロボットを作ってみるでもいいかと思います)。
繰り返しロボットを作った事で、自然とこの処理の時はこう、条件分岐はこう、
といった感じで素早くイメージができるようになっているかと思います。
まずは既にあるロボットを再現する
日々の業務の中でロボットを繰り返し作るのは時間・手間も掛かるし
正直大変ではあるのですが、上達への一番の近道と考えます。
既に別な方が作られたロボットにつきましては、既に何らかの業務で稼働していると思われますので、
少なくともその業務で必要な処理については実装されているという事になります。
また、弊社も含めてとなりますが、ハンズオンで作成するロボットについては、
ロボット作成に必要となる基本的な操作・処理が網羅されている内容となります。
既に完成しているロボットを活用する事で、以下のような流れで理解も早まるのではないでしょうか。
・既に作られたロボットの手順を把握する
↓
・ロボットをそっくり作る
↓
・手順とそのロボットに網羅されている処理を結びつけられる
↓
・自然と処理をイメージしやすくなる
以上より、既に作られているロボットは、開発上達の為の最高の教材と考えます。
ロボット開発を上達させる上での参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。