初心者でもわかる!RPAの便利さ

こんにちは。エンジニアのYOです。

RPAという言葉が一時期のブームを終え、その後コロナ禍におけるニューノーマル時代が到来、
結果として国内の需要も高まり、現在は本格的な利用拡大フェーズへと移行しています。

しかしながらそれは全体的な視点からのお話で、「RPAって結局便利なの?大したことはできないんでしょ?」
と思われている方もまだまだ多くいらっしゃると思います。

私もエンジニアとなり数年が経ち、その「便利さ」を実感している一人ではありますが、
今日はその「RPAを便利に使う」ことについてお話をしたいと思います。

 

RPAという言葉とその現在

まずRPAという言葉は何なのでしょうか。

これは”Robotic Process Automation”の略で、そのままだと「ロボットによる業務の自動化」となります。
これだけだと、どんな業務でも自動化できるように思えてしまいますが、実際にはそうではありません。

では現在のRPAに何ができるのか。
RPAによって自動化が可能なのは、「定型的な」「PCを操作して行う業務」です。

もう少し噛み砕いて言うならば、「手順が1から10までしっかりと決まっているパソコンの操作」ですね。

では一つの作業しかできないのか、というとそうではなく、状況に応じた対応を
設定してあげれば処理を分岐をさせることは可能です。

日常のことで例えるならば、信号が「赤になっていたら停止する」「青だったら進む」
といった状況に応じた判断ができます。

もちろん実際の業務では様々な条件、状況が発生すると思うので、考えられる状況をロボットに
事前に設定しておいてあげれば、それに応じて複雑な判断を行うことも可能です。

しかし何事も例外はあるわけで、我々人間が日々作業するなかでも想定外の物事は残念ながら発生しますよね。

ただ人間であれば、それが初めて起こった問題であっても、その状況に応じて対応方法を考えたり、
誰かに相談したりできますが、ロボットにはそれができません。

こうなると、ロボットはエラーを起こして停止してしまいます。

この通り、「手順が1から10までしっかりと決まっているパソコンの操作」ができるのが現在のRPAです。

 

RPAを便利に使うために

技術が日々進歩していく中で、各社のRPAツールも現在進行形で成長しています。
このため、「現在RPAで何ができるか」は少し曖昧になってしまっているかもしれません。

しかし、RPAは先に述べたように、「手順が1から10までしっかりと決まっているパソコンの操作」が得意で、
大きくは変わってはいるわけではありません。

RPAの便利さを実感するためには、この「RPAに何ができるのか」をしっかり把握しておきましょう。

これによって、RPAに任せる業務、人が行う業務を切り分けることができ、
本当の意味で便利に使えると言えるでしょう。

ではここで一つ、皆さんが日々行われている業務を想像してみましょう。

いかがでしょうか?

それ以外にも「手順が1から10までしっかりと決まっている」ことってあまり無いのではないでしょうか。
「ええ、じゃあRPAはやっぱり使えないじゃない」と思われるかもしれませんが、その時は少し視点を変えてみましょう。

それは作業を複数のステップに切り分けて見る、ということです。

一連の作業は、おそらくいくつかの、より小さな規模の作業の集合体であるはずです。
こうしてみると、「人の判断が必要な曖昧な作業」「手順が1から10までしっかりと決まっている作業」に分けることができたのではないでしょうか。

これができれば、RPAに任せられる部分も見えてきます。

ここで一つアドバイスとしては、あまりに短時間で済む作業はあまりRPA化するメリットはないので、
「人がやると時間がかかる作業」・「人が行うとミスしやすい作業」
例えば同じようなことを何度も何度も繰り返す作業などですね。

これらをRPAに任せると非常に大きな効果を実感できるはずです。
ほかには「夜間に行わなければいけない作業」なども人件費削減に効果大と言えます。

 

RPAはさらに便利になる!

RPAは制約があるものの便利に使えることがイメージできましたでしょうか。
「やっぱり大したことはできないじゃないか」と思われたかもしれません。

しかし、これは「今は」できませんが、これからもっと便利になり「できる」ようになっていきます。
RPAには実は三段階のレベルがあるとされており、現在はその中でも最低のクラス1とされています。

ではそれぞれのクラスはどうなっているのでしょうか。

クラス1:「手順が1から10までしっかりと決まっている作業」の自動化が可能

クラス2:「手順が決まっていない、曖昧な判断が必要な作業」の自動化が可能

クラス3:業務に対し自律的な行動が可能

クラス1は先に述べた通りですが、クラス2になると、想定外のことが起こっても
人に近い曖昧な判断を行うことが可能になるとされています。

クラス3になると意思決定を自ら行うことができるとされており、ここまでくると人を超えてしまうかもしれませんね。

そして現在のRPAはクラス2へ近づいている、という状況です。

まずは現在のクラス1を使いこなし、そして来るクラス2、そしてクラス3へステップアップしていきましょう!

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

弊社が提供しておりますKYOSOPRAS+では、RPAの導入支援、運用保守だけでなく、
将来的な社内のRPA定着化に向けた教育や研修まで、RPAを便利にご利用いただけるよう
トータルにサポートさせていただいております。

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