RPA化のための業務改善

こんにちは。エンジニアの久保田です。

今回は人の行っている作業手順をRPA化するにあたって、必ず内容を確認するであろう
「作業手順の重要性」と「ロボット化する前の準備の重要性」について記載していこうと思います。

皆さんもロボット開発をする中で、このような経験はないでしょうか?

【作業手順の通り作成したのに、なぜか本来の動作とは違う(不足している)】

時間をかけて作成したロボットが求めている動きをしなかった時って、
すごく残念な悲しい気持ちになりますよね・・・わかります。

では、なぜこんなことが起こるのでしょうか?


一度、作業手順に目を向けてみましょう。

ロボット開発を行う際、必ず人が実施している作業手順を確認しながらロボット開発を進めることが多いと思います。

皆さんがお使いの作業手順は以下のようなことはありませんか?

・作業手順が最新化されていない
・人が判断して基準が明確になっていない箇所がある
・そもそも作業手順に記載されていない内容を記憶で実施している


どれか一つでも当てはまる場合は、「ロボット化」を進める前に、
一度作業手順の中身を見直したほうがいいかもしれません。


その理由として、RPAとは
「ロボットが人間の代わりに作業(操作)をしてくれる」ものだということです。

つまり、ロボットは「開発時に記憶(設定)した動作以外は実行することができない」という性質を持っていることから、
作業手順の中身を見直すことで、より効率的にロボット開発が実施できる可能性が出てきます。

その為、人が日ごろ使っている作業手順の内容を整理しておくことが、いかに重要かということがご理解いただけると思います。

では作業手順の内容を整理すれば、簡単にロボット開発ができるの?
という質問が出るかもしれませんが、それについては開発者の方の習熟度によって変わってくるかと思います。

さらにスムーズにロボット化を進めるうえで、大事になってくるのが事前の準備のについてです。

ここまでの流れの中で、ロボット作成をすることを想定した作業手順の整理は出来ているものとします。

では、どんなことをすればいいのでしょうか?

それは・・・

   作業手順を可能な限り細分化すること。

なぜ、細分化する必要があるのでしょうか?
答えは至ってシンプルです。

ロボット開発をするうえで出てくる「ステップ(BizRobo!)」は、
一つの動作をしているものであり、そのステップを繋げて行くことで作業を実行します。

その為、ロボット開発の事前の準備として「作業の細分化」を行い、
メモ帳やExcelシートに書き出しておくことで、迷うことなくロボット開発を進めることができます。

あくまで一例ですが、以下のように細分化します。

【作業手順】
 ブラウザを起動し、検索ボックスに「天気」と入力し検索する。

【細分化】
 ①ブラウザを起動する
 ②検索ボックスを選択する
 ③「天気」と入力
 ④検索ボタンを実行

このように、人が見る作業手順というのは、一つの文章に多くの指示が含まれていることがあります。

上記作業手順はシンプルなものですが、細分化せずにロボット化すると、
何をどこまで作成したかがわかりにくくなることもあります。

また、細分化することで
「繰り返し処理」はどこからどこまでか?どのような変数を使うか?まで、
事前準備を行うことも可能です。

上記「作用手順の細分化」だけでなく、事前準備をしっかりと行うことで、
より快適にロボット化を進めることができます。

その結果、当初記載した

【作業手順の通り作成したのに、なぜか本来の動作とは違う(不足している)】

は、かなり起きにくくなるのではないかと考えます。

今回記載した内容は、あくまで一例です。

開発者の方それぞれが工夫している内容があるかと思いますので、周りの開発者の方と、
工夫していることなどの話をしても面白いのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さんのロボット開発が、より良い時間になるように祈っています!!