RPAの費用対効果とは
こんにちは。開発エンジニアのSUです。
暑さもピークを過ぎまして、ようやく涼しくなってきました。
季節の変わり目ですので、くれぐれも体調にはお気を付けください。
さて、RPAの導入をしたいと考えているものの、効果をどのように測定し検証するのかを悩まれている方は多いのではないでしょうか。
測定方法をしっかり把握することで、導入における最大の障壁である社内承認も円滑に進められる可能性があります。
今回はRPA導入における費用対効果の考え方についてご紹介したいと思います。
■費用対効果の測定方法について
費用対効果の測定には、文字通り「費用」と「効果」の比較が必要です。
それぞれを整理すると以下になります。
費用:お金/時間/リソース
効果:定量的効果/定性的効果
費用対効果の測定とは、RPA導入にかかるお金/時間/リソースと、
導入した際の定量的/定性的効果が釣り合っているかを測定します。
■定量的効果の測定方法
では、具体的にどうやって測定すればいいかについて、
RPAを導入したことによる定量的な効果の測定方法からご説明します。
定量的に測定するためには、RPAを導入したことによって削減できた人的工数を算出し、
それに対応作業者の時給単価を掛けます。
算出された金額が費用効果であり、相当額分の生産性が向上したと考えられます。
例)
日々のデータ入力作業をRPA化したことで、年間約500時間の削減に成功。
作業者の時給を2,000円と仮定した場合、
500時間×2,000円=100万円の人件費が削減されたことになります。
削減できた人件費から、RPAを導入するためのライセンス料や開発/保守/運用にかかる担当者の費用、
外部委託などの費用を引くことで、費用対効果を求めることができます。
これらはRPA化した業務数が増えるにつれ効果が大きくなることが期待できます。
■定性的効果の測定方法
RPA導入において一番重要視される費用効果ではありますが、
続いての定性的効果の測定方法も大変重要です。
定性的な効果は大きく3つあります。
①サービスや品質の向上
RPAはロボットが自動で業務を行うため、
人間が行う際に発生する入力ミスや確認漏れといったことが起こりません。
このような失敗をなくすことでサービスや品質が高まり、
顧客との関係性や会社の信用が向上する効果も見込めます。
②社員満足度の向上
RPAが得意とする定型反復業務から社員を解放することで
従業員の満足度向上が期待できます。
また、人間にしかできないクリエイティブな仕事に従事してもらうことで、
本来持っている能力を存分に発揮することができ、企業全体としての生産性向上に期待できます。
③業務の平準化
RPA化するには既存の業務を洗い出し、整理する必要があります。
無駄なプロセス、担当者によって大きなムラがある作業など様々な問題が発掘でき、
これまで属人化していた作業なども、手順を統一することで業務の平準化を図ることができます。
定性的効果は数値的比較が難しいため、事前に導入後にどれだけ改善効果を期待するのか、
社内基準を決めておく必要があります。
導入後、社内基準に対してどれだけギャップを埋められたかを測定することで、
定性的な費用対効果の測定が可能です。
■さいごに
費用対効果の測定には、様々な効果の考え方があります。
見えやすいコスト削減などの定量的効果だけでなく、見えづらくとも事業拡大には重要な定性的効果にも目を向けて頂ければと思います。
今回の費用対効果の測定や導入効果の試算など「KYOSO PRAS+」では、お客様に合わせた様々なサービスを提供しております。
是非、お気軽にご相談ください。