【Bizrobo !】ロボット解析のTips

皆さんこんにちは。開発エンジニアのUです。
最近ようやく朝夕に秋風が感じられるようになってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私ははじめてRPAの業務に携わったのが、今年の4月であまり時間が経っておらず、
何か掲載出来るような知識はあるのかと考えてみましたが、RPAの経験は少ないですが
以前にプログラム開発・サーバ運用の業務に携わっていたこと、現在までRPAで解析や検証などの業務に携わった経験から、
ちょっとかわったロボット解析方法をご紹介させて頂こうと考えております。

なお、本掲載に使用した環境はBizRobo! 10.4.0.1であること、また本解析方法は個人的に編み出した方法である為に、
環境の違いによる不具合・その他不具合が発生する可能性があることから、必ず解析対象のロボットはコピーした上で使用し、
自己責任の上で実施いただくようにお願いいたします。

 

解析に必要なツールは下記の通りです。

・サクラエディタ(フリーのテキストエディタ)
  サクラエディタをダウンロードしインストールして使用できる状態にしてください。

お客様や自分以外の人が作ったロボットをどのように解析されていますでしょうか?

設計時の仕様書(設計書)などがきちんとメンテナンスされている環境であれば、
そのドキュメントをみればわかりますが、そうではない場合もあります。

また解析の結果などをドキュメント化する場合にDesignStudioの画面からのコピー&ペーストはなかなか骨の折れる作業です。
今回はそんなお悩みを解決するサクラエディタを使った、いろいろな検索方法をご紹介いたします。

まずは、サクラエディタのGrep機能を使ってみましょう。

 

 <起動後の画面>

メニューより[検索(c)]>[Grep(G)]を選択するか、または、画面の赤丸のボタンを押下します。
 (Ctrl + Gのショートカットキーでも可能です。)

Grep条件入力画面が開きます。

Grepの画面に設定する内容は下記の3点です。

  ①検索条件を入力します。(正規表現も使用できます※後述)
  ②検索する対象のファイルの拡張子を入力します。
   対象の拡張子以外のファイルは検索対象になりません。
  ③検索する対象のファイルが格納されているフォルダ(もしくは上位のフォルダ)を
   入力します。指定したフォルダ配下にある②の対象ファイルが全て検索対象になります。
  (ここでは、オプションの「サブフォルダからも検索する」に☑が入っていますので
   ③に指定したフォルダの”配下のフォルダ”も対象になります。)

それでは、実践的なGrep検索をしてみましょう。

 

ロボットのおおよそのステップ数を知る

 ①検索条件 : <property name=”name” class=”String”>
 ②ファイル : *.robot
 ③フォルダ : 検索する対象のファイルが格納されているフォルダを入力ください。
 ④検索(f)ボタンを押下してください。

本、検索では、ロボットのステップに付けられているステップ名のみを検索しています。ロボット毎の検索結果の行数を数えることにより、ロボット毎のおよそのステップ数を知ることが可能です。(またどのような処理を行っているのかを知ることが出来ます。)

 <実行結果(例)>

(注意)本方法ではステップの有効/無効関係なく検索されるために、ステップ数については参考程度とお考え下さい。

 

DAステップはどのくらい使われているのか?

 ①検索条件 : <property name=”deviceName” class=”String”>
 ②ファイル : *.robot
 ③フォルダ : 検索する対象のファイルが格納されているフォルダを入力ください。
 ④検索(f)ボタンを押下してください。

本、検索では、DAステップには必ずDeviceの設定があることから、Deviceの設定の数を数えることによってDAステップのおおよその数を知ることができます。(どのDAを使っているかを知ることもできます。)

 <実行結果(例)>

(注意)本方法ではステップの有効/無効関係なく検索されるために、ステップ数については参考程度とお考え下さい。

 

正規表現を使った高度な検索

 ①検索条件  : <property name=”name”.*?>\K(.+?)(?=</property>)
 ②ファイル  : *.robot
 ③フォルダ  : 検索する対象のファイルが格納されているフォルダを入力ください。
 ④結果出力  : 「該当部分(P)」を選択してください。
 ⑤正規表現(E): チェックを入れてください。
 ⑥検索(f)ボタンを押下してください。

本、検索は、既にご紹介した「・ロボットのおおよそのステップ数を知る」の検索結果から
不要なXMLタグを排除してステップ名だけを取得するものです。

検索対象部分の抽出、正規表現での条件入力するために、④⑤の入力が追加されます。

 

 <実行結果(例)>

(参考)正規表現の詳しい説明につきましては、検索サイトで「正規表現」のキーワードで紹介されているサイトが検索できます。


 

上記以外にも有用な検索方法が見つかりましたら、次の機会にご紹介させていただきたいと思います。

如何だったでしょうか?より良いロボット運用の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。