UiPathの便利なアクティビティ紹介1
こんにちは。UiPathロボットの開発をしているMです。
今回はverv20.4以降に追加されたアクティビティの中から便利だなと感じた2つをご紹介しようと思います。
Elseifアクティビティ(UiPath.Core.Activities.IfElseIf)
まず一つ目はElseifアクティビティです。
Elseifアクティビティは2021.10版以降で使用できるアクティビティとなっております。
公式ページはこちら:https://docs.uipath.com/activities/lang-ja/docs/else-if
アクティビティパネルでifまたはElseifと検索すると表示されます
今まで条件分岐(If)アクティビティを使用して条件判定を行う場合、
条件が増えるほどネストしてしまい、横に広がってしまうため可読性が悪くなっていました。
ではElseifを使用するとどうなるか設定の仕方と共に見ていきましょう。
①まずElseifアクティビティを設置し1つ目の条件を設定します。
②「+Add Else or Elseif」ボタンをクリックします
③ElseかElseifを選べるので今回はElse Ifの方を選択します。
1つ目の条件の下にElseifの設定欄が追加されました。
④追加したElseif入力欄に2つ目以降の条件を追加していきます。
すべての条件を設定すると下記画像の様になります。
※最後の条件でElseに該当(オレンジ枠)部分は設定時にElseifではなくElseを選択しています。
Ifで設定していた時に比べてどうでしょうか。
横に広がっていない為Ifで設定していた時より見やすくなったかと思います。
使用できるverが2021.10版以降の為、古いバージョンでは使用できませんが
使用可能なバージョンの方は是非使用してみてください。
ダウンロードを待機アクティビティ(UiPath.Core.Activities.GetLastDownloadedFile)
2つ目にご紹介するアクティビティはダウンロードを待機アクティビティです。
Ver 20.4で追加されたアクティビティです。
公式ページはこちら:https://docs.uipath.com/activities/lang-ja/docs/get-last-downloaded-file
ダウンロードしたファイルを使用して次の処理を行いたいということは良くありますが、
ダウンロード完了したかの検知が難しいこともあり、処理が上手くいかないと困った方も
いらっしゃるのではないかと思います。
ダウンロードを待機アクティビティはダウンロード完了を検知して、
次の処理に進んでくれるので上記の問題を解決できます。
- 使い方としてはアクティビティの実行の中にダウンロードのトリガーとなる処理を設定します。
- 監視対象のフォルダーにダウンロード先のフォルダを設定します。
※アクティビティ設置時のデフォルトはダウンロードフォルダが設定されています。 - ダウンロードされるファイルに「FileInfo型」の変数を設定します。
今回はサンプルとして国民の祝日一覧をダウンロード後次の処理として
ダウンロードしたファイル名を出力する設定を行っています。
※Chromeのダウンロード設定でダウンロード時に保存先の確認をOFFにしています
実行してみたところダウンロード完了後に次の処理のダウンロードした
ファイル名出力を行っているのが確認出来ているかと思います。
最後に、ダウンロード待機アクティビティの使用時の注意点がいくつかあります。
上手く動作させるために以下の注意事項に注意してください。
・一度に複数のファイルをダウンロードしないでください
・監視対象のフォルダーには正しいフォルダを設定してください
・監視対象のフォルダーに他の一時ファイルが保存されていないこと
・時間が掛かるダウンロードの場合はタイムアウトを変更しておく
※デフォルトのタイムアウトは300秒です
注意点はありますがダウンロード完了後に次の処理へ進んでくれるので今までハンドリングが
難しかったダウンロード完了の検知問題が解決すると思いますので是非活用してみてください。
今回はおすすめのアクティビティを2つ紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
他にもおすすめのアクティビティがまだまだございますので次回以降またご紹介できればと思っております。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。