BizRobo!のDAを使用してマクロを動かしてみた

みなさまいかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルスの感染にはしっかりと予防を行ったうえでお過ごしください。

今回は、BizRobo!のDAを使用して、Excelのマクロを動かす方法を教えたいと思います。

「え?マクロってDSで動かせるよね」⇒動かせます。

ただ、「コマンドライン実行」やVBSが必要で少し面倒なので個人的には
DAでマクロをキックさせる(ボタンを押す)方を好んでいます。

それでは解説していきます。

以下のようなExcelの表とボタンがあるとします。

BizRoboのDAでこのボタンをクリックさせるのみの処理です。
ボタンをクリックし、各個人のG列の合計とH列の平均を出すマクロです。

処理フローはこんな感じです。
「DAステップ」1つで済みます。(ただし処理によってはいくつか必要です)

ロボット側の処理

DAの処理フローは以下のようになります。

この赤枠に関しては、なくても動作する可能性がありますが、
入れずにセキュリティ警告が出た場合は処理が止まります。

①Openステップ
Openステップを使用して、マクロのファイルを開きます。

②Guarded Choiceステップ(5秒待機)→無くても動きます。
私は個人的にOpenステップの後は5秒待機するようにしています。
ロボットの処理では開いても、開いていない可能性があるのでわざと入れています。

③Guarded Choiceステップ

この処理では要素の確認(マクロのファイルが開いたか判定)をさせるための処理です。
追加でCalculated Keyを使用して、マクロファイルの最大化を行います。

最大化のCalculated Keyは下記の記事を参考にしてください。

仮想キーの紹介の記事です。
https://kyosopras.biz/blog/406/

④Guarded Choiceステップ

この処理は「セキュリティ警告」の文字が出た場合に、『コンテンツ有効化』を
クリックし、少し待ちます。

(実際の画面だとExcelの画面が更新されて、切り替わるため待機してます)

見つからなかった場合は次の処理にいくようにWhen Second have passedを使用して、
すぐに次の処理へいくようにしています。

⑤Clickステップ

マクロファイルにボタンがある場合は、BizRoboでオブジェクト認識させると、
以下のようにオブジェクトとして認識します。

(ボタンが複数あってもComponentは「オブジェクト」の名前でつきますが、
どのボタンを押すか設定すればボタンは押してくれます)

⑥Guarded Choiceステップ

ここはマクロの処理が完成したら、マクロのメッセージボックスで
「処理完了」のメッセージを表示させるので、そのメッセージボックスが表示されたら
マクロの処理が終わったという合図になります。

メッセージボックスが表示されたら「OK」ボタンをクリックします。

(もしない場合は、メッセージボックスを表示させる処理を追加することをお勧めします。
固定の待機時間にしてしまうと、時間がかかった場合にロボットが止まる可能性があるためです)

OKボタンクリック後、ここでも待機は入れていますが、無くても動きます。
安定性を図るためのものです。

⑦Clickステップ

最後にマクロファイルを閉じたら処理は完了になります。
左上の「✕」ボタンをクリックさせて終了です。

では、実際に動かしていきましょう!!結果は以下のようになります!

ロボットでボタンをクリックして、合計と平均が記入されました!

DSで行うことを推奨しますが、あまり個人的にDSでマクロ動かすのは
好みではないので、もし使用される場合は上記の説明をよく読んだうえで使用してください。