Power Automate Desktop 変 数・UI要素の管理について
概要
開発規模が小さければ、それほど問題になりませんが、
大きくなるにつれ変数や要素の管理が大変 になってきます。
そこで、筆者が重宝している機能をご紹介させていただきます。
これから Power Automate Desktop を活用したい、もしくは始めたばかりという方に
有益な情報となれば幸いです。
変数名を一括で変更したい
変数名の変更はフロー内のアクションの設定で1つずつ変更することも出来ますが、
変数ウインドウ から一括で変更できます。
1つずつ変更していると、変更漏れの箇所がエラーになるので一括変更でまとめて変更しましょう。
変数ウインドウは画面右側の『{X}』から開くことが出来ます。
(ウインドウ上部の表示、{X}変数からも 開くことが出来ます。)
変数ウインドウが開けたら、変数名を変えたい変数を右クリックして表示されるメニューから
名前の 変更を選択し、任意の名前に変更します。
これで、この変数を使用しているすべての項目が一括で 名前が変更されます。
変数の使用状況の検索したい
これは先ほどの変数名の一括変更で開きました、変数を右クリックした時に表示さるメニューにあります。
他の人が作ったフローや、過去に自分が作ったフローを見るときには重宝しそうですね。
無駄な変数を生成させたくない
例えば、処理の完了時にメッセージを表示させる以下のアクションを入れていたとしましょう。下図の 赤枠に注目してください。
生成された変数という項目があります。
アクションによっては変数が自動に生成され、アクションの結果が保存されています。
ただ、これは処理完了のメッセージを表示したいだけなので、
この生成された変数を後々使うことは無いでしょう。
そういった場合は、生成された変数の項目を開き、チェックをオフにしましょう。
メッセージを表示のアクションで、Yes / No の選択肢がある場合は選択に応じて、
後続処理を変更す るために、ButtonPressed変数を使うこともあるかもしれませんが、
OKしかないウインドウでは、こう いった変数はオフにすることが多いかと思います。
他のアクションでも変数を生成するアクションはありますので、
必要に応じて生成させないといった工夫をされると良いと思います。
無駄な変数が増えると、変数ウインドウで表示される一覧も増えてきますので、
管理が大変になりますよ。
UI要素名の変更したい
Webレコーダーやデスクトップレコーダーで記録されるアクション、
UI要素の追加で登録されたUIは、 UI要素ウインドウで変更が出来ます。
名前を変更しなければ、HTMLのタグ名に連番が追加されたような名称が
自動でついてくるので、フローの可読性が落ちてしまいます。
そのため、私はUI要素の名前は積極的に変更しております。
開き方は右側のひし形が3つ連なったようなアイコンを押していただくか、
ツールバーの表示、UI要 素を押下することで開くことが出来ます。
変更したいUI要素を選択することで、UI要素名を変更することが出来ます。
実際にUI要素名を変更したフローです。
UI要素名の変更前後で、フローが読みやすくなったと思います。