RPAの開発効率を格上げする「部品化」のポイントとメリット
皆さん、こんにちは。マネージャー住友です。
今年は梅雨入りも早く、蒸し暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
オリンピックもいつの間にか開催する方向となっていますが、東京では4度目の緊急事態宣言の発令など、
まだまだ落ち着かない日々が続いています。
ワクチン接種も増えてきておりますので、感染の減少を願うばかりです。
さて今回は、RPAでのロボット開発において重要になってくる部品化についてお話ししたいと思います。
ロボットの部品化とは
私が携わった各社でもこの部品化という事は実施しておりますが、ほとんどのRPAプロジェクトでも実施していると思います。
具体的にどの様な事がといいますと、全社員や部門単位で使う共通の業務システム(社内ポータルサイト、
基幹システム、メールなど)へのログイン操作や、ファイルサーバへの接続操作など、どの様な業務でも共通して行う
作業をあらかじめ部品化しておけば、各業務をロボット開発する際に毎回1から作成する必要がなくなります。
500人規模のユーザが同じ業務システムを使用する場合に、それぞれがRPAでロボット開発するのではなく、
1度共通部品を作っておけば、後はその部品を再利用するだけで済みます。
RPA製品によっては、例えば「Excelの1列~10列目までオートフィルタを行い、キーワードで抽出する」などの
小さな単位での一つの操作をパッケージ化し、それを部品化する事も可能で、部品化したものをファイルサーバなど、
共通で参照できる場所にライブラリ等の形で保管しておけば、操作単位での部品として利用が簡易になります。
それ以外の方法としては、一貫して開発し完成した業務ロボットの中から、共通して利用出来るフローを切り出して部品化しておき、
ロボットファイルとして保管しておきます。
次に何かしらの業務ロボットを開発する際に、新規で作成し始めたメインのロボットファイルから、
部品として保管したロボットファイルを呼び出し変数の引き渡し等、情報のやり取りを行い、その部品を活用する事も可能です。
RPAツールによって、部品化の概念や方法は異なりますが、どのツールでも大抵はサポートしている機能があります。
部品化のメリットとポイント
部品化を行う事で、開発時にその部品を活用すれば開発速度が高速化される事や、開発の平準化にも対応でき、
属人化の解消にも役立ちます。
また、それぞれの業務ロボットにかかるメンテナンス性も向上する事から、開発だけではなく運用や保守にもメリットがあります。
ただし、部品化したロボットそのものが複雑化していると、メンテナンス性も悪くなる事や、
利用頻度が低い部品が多くても、管理が大変になります。
野良ロボットを出さないためにも、業務ロボット自体の管理もそうですが、部品化したロボットの管理や運用保守、推進体制もどの様に対応していくのかは一つのポイントになります。
KYOSO PRASではRPAでロボット化する業務の洗い出しと同様に、どの様な作業を部品化すれば良いのかを
ご支援する事も可能です。
RPA導入支援に加え運用保守もフォローしており、検討フェーズから導入・定着フェーズまで各企業が
潜在的にかかえる課題を発見し解決に向けたご提案をさせていただけます。
どの様な業務がRPAに向いているのかという導入前のご相談から、RPAを導入して複数の業務の自動化は進めたが、
どう管理していいのかわからない等、導入後の課題についても、お気軽にご相談下さい。